第6回
旅先で活躍!スマホでおすすめの旅写真の撮り方:基本編

せっかく旅行に行くのだから、思い出を写真に残したい!でも一眼レフ等の本格的なカメラは重たいし、荷物になる…。そんなアナタに朗報です。今は、スマホのカメラが格段に進化しているので、基本さえ抑えればスマホのカメラだけでもかなり良い写真が撮れます。手軽に良い旅写真を撮りたいアナタに抑えるべきポイントをご紹介します。

1 レンズを拭こう

初歩中の初歩ですが、意外と見落ちしがちなのがレンズの汚れです。スマホのカメラ・レンズはむき出しになっている場合が多いです。スマホ自体をケースに入れていれも、カメラ用に空いている穴付近に汚れが溜まっていることもあります。ちょっとしたホコリやゴミ・髪の毛などが写り込んでしまい、良いシャッタ−チャンスを捉えた渾身の1枚が台無しになってしまうことも。写真を撮り始める前に、メガネ拭きなどの柔らかい布で、汚れを取ると無駄な映り込みが減ってキレイな写真が撮れます。汚れが取れているかどうかは、レンズ面が光で反射するように少し傾けてみると、判別しやすいです。良い写真を撮るにはレンズのひと拭きから初めましょう。

2 水平・並行を意識しよう

ちょっと傾いている…おしい!と、撮った後の写真を見て思ったことはありませんか?被写体とカメラの画角が並行ではないがゆえに残念な写真が撮れてしまうことが多々あります。その「おしい!」を減らすひとつの手段としてオススメしたいのが、グリット機能を使ってカメラ画面に線を設定すること!カメラ画面に実際には写らない補助線が入るので、被写体と横線が並行になるように撮れば傾きを解消できます。被写体とスマホを並行にすることで、見栄えが断然良くなります。グリット線自体は写真に写らないので、安心して使えます。海や地平線などの境目を取るときにも、グリット線があると撮りやすいです。

3 ピントを合わせよう

せっかく撮ったのに、ぼやけていて何が写っているかわからない!という失敗談がよくあると思います。一般的なカメラでは、シャッターボタンを半押しすることで、ピントをあわせる場合が多いと思います。スマホの場合は、ピントを合わせたい被写体部分を指でタップするだけでOK!人物などを撮るときは、顔にピントを合わせると良い感じに撮れます。iPhoneの場合、長押しすると「AE/AFロック」と表示され、設定したピントを固定することもできます。さらに、固定した後に指を上下に動かすこと明るさも調整できます。これらを行うことで被写体を鮮明に撮れる確率が上がると思います。

4 角度や寄り・引きを考えよう

真上から撮るのか、それとも斜め45度の角度から撮るのか、同じ被写体の場合でも、どの角度から撮るかでかなり印象が変わります。人によって好みや、被写体によって良し悪しがありますが、いつも同じ角度から写真を撮っている方は、違う角度からも撮影してみましょう。いつもとは違った雰囲気の写真が撮れることも!ぜひ、自分が好きな角度を探してみてください。料理を撮るときは、美味しそうにみえる斜め45度から撮るのがおすすめです。他に、被写体にカメラを寄せるのか・引くのか、という寄り・引きの視点も大切です。寄りすぎると、全体が入らない場合もありますし、引きすぎると被写体が小さくなります。手間かもしれませんが、寄り・引きどちらのアングルでも撮っておくのがベストです。そんな時間ないよ!というときは引きめに撮ります。後ほど、トリミングしてしまえば、寄りに近い状態の写真を作るこが可能です。ただし、一度撮ったものを編集しているので、実際に寄って撮った場合と異なり画像が荒れやすくなります。また、ズームという便利な機能がありますが、基本的にはあまりオススメしません。固定していない場合などにブレやすくなりますし、何より画像が荒いです。可能な限り自分が被写体に近づきましょう。(※近づいたときに何かしらの危険が発生する場合を除く)

5 順光と逆光を意識して、光を味方につけよう

集合写真を撮ったけど、みんなの顔が真っ黒!なんてことありませんか?写真を撮る時に重要なのが光の方向です。太陽や街灯などの光源になるものが被写体の背後にあると、逆光で被写体が暗くなってしまうことが多いです。シャッターを押す前にどこから光が入っているかを意識しましょう。今撮っている場所から被写体に対して逆側に移動できる場合は、移動して逆光を解消するのが1番安心です。また先述したピントをあわせる際に、明るさも多少調整することができるので、撮る前のちょっとした一手間で、良い思い出写真を残せます。

ただシャッターを押すだけではなく、ちょっとしたテクニックを実行したり、一手間を加えることで、思い出をより鮮明に写真として残すことができます。みなさまの旅写真が少しでもよく撮れるようにお祈りしております。

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